介護の仕事の大変さについて具体例を紹介

更新日:2024/02/17

特にここが大変!具体例を見てみよう

特に大変なのは3つ

最も大変なのは「排泄介助」

介護の仕事で避けては通れないのが排泄介助です。匂いや光景に慣れるまでにはかなり時間がかかるので、「自分の子どものオムツを交換したことがあるから大丈夫」と安易に考えてはいけませんよ。子どもと高齢者では直面する問題が全然違います。家族ならまだしも、見知らぬ他人の排泄介助はやはり拒否する気持ちが完全には拭えません。中には受け入れられず介護士を辞める人もいます。
介護士として5年の経験があるHさんも未だに排泄介助が苦手で、なかなか慣れることができないそうです。排泄介助する時は息を止めて呼吸を最小限にし、直接目を合わせないように工夫していますが、利用者に申し訳ないという気持ちになることもあるのだとか。
Hさんのように排泄介助に不安を感じている人は少なくありませんが、「仕事だから」と割り切ることができれば、他にも大変な仕事はある!と考えられるようになり、前向きな姿勢を育むことができるようになりますよ。

気持ちの切り替えが難しいのが「食事介助」

食事と一口にいっても、介護度によっては普通食ではなく流動食になることもあります。食事は味だけでなく目でも楽しむものなので、ミキサーでドロドロになったものを食べてくださいといっても難しいですよね。おいしそうには見えないので苦しそうな顔をしたり、嫌がって泣き出したりする人もいます。
そのような状況でも体力を維持するためにも食事を摂らなければなりません。場合によっては何かを強要しているように見えることもあるでしょう。相手のためを思ってのことではありますが、Iさんはいじめているように感じることもあり、あまりにつらくて辞めたいと何度も思ったそうです。食事介助の過程で葛藤を抱えたり、大変さを感じたりと介護士にとって難しい面も少なくありませんが、「利用者のため」という気持ちで取り組んでいきましょう。

「信頼関係」を築くのは容易ではない

介護の仕事は人対人なので、円滑にコミュニケーションを取り信頼関係を築く必要があります。しかし、認知症の人などコミュニケーションを取るのが難しいケースも少なくありません。相手の気持ちを尊重しながら丁寧に説明してもなかなか理解してもらえず、むしろ相手から傷つけるようなことをいわれる場合もあります。日によって態度も変わるため、そのような状態では信頼関係を築くのは難しいでしょう。でも、そのような状態でも「もっとよい対応があったんではないか?」と自分を責める介護士が多いんです。それでは精神的に追い込まれてしまうだけですよ。認知症を病気として捉え、割り切って接することが大切です。

今より楽しく働きたい!